よかったら見てやってください!
- レブル250のブレーキフルード交換のやり方・必要なものは?
- ブレーキフルードはなにを使えばいい? 決まりはあるの?
- エア噛みとは?
- ブレーキフルード交換しないとどうなる? 頻度は?
ブレーキは命を守る重要な役割のひとつです。
そのブレーキに必要なものが【ブレーキフルード】という消耗品で、バイクよって規格が違ったり、時間経過で劣化してブレーキの効きが悪くなり、事故につながるため交換が必要です。
なのでブレーキフルードについて、またレブル250のブレーキフルード交換方法や必要なもの注意点についてかんたんにご紹介します。
ブレーキフルードとは

ブレーキはレバーを引く力を油圧でキャリーパーに伝える仕組みになっていて、その油圧に使われているものがブレーキフルードです。
また、ブレーキフルードはバイクにかかると塗装を剥がしてしまう液体なので、交換するさいにはウエス(ボロ布)を使ってバイクを守りながら交換しましょう。
ブレーキフルードの種類

ブレーキフルードはバイクによって入れるものが少し変わっていきます。
ブレーキフルードには主に「DOT3」「DOT4」「DOT5」など規格がありまして、成分(グリコール)は同じものですが、性能は数字が上がるほどよくなります。
なのでDOT3の指定車両にをDOT4を使用することは問題ないみたいです。
ですが逆にDOT4の指定車両にDOT3を使うなどの、指定されている規格よりも少ない数字を使うと、ブレーキシステムに不具合が起こる可能性があるみたいです。

レギュラー車にハイオクを入れても問題ないけど、ハイオク車にレギュラーを入れてはいけないのと同じですね
ちなみに僕が乗っているレブル250は『DOT4』を使うことになります。
リザーブタンクにどの規格のブレーキフルードを入れればいいのか書いてあるものもありますので、交換する際は必ず自分のバイクがどの規格か確認しましょう。
また、液体の色がサラダ油のような色が多いですが、なかには赤色や青色など色付きのものもあります。
見た目だけではなく、劣化具合や液量の確認がしやすいというメリットもあります。
ただ少しだけ価格が高くなってしまいます。
ブレーキフルード交換をしないとどうなる?

ブレーキフルードは吸湿性(湿気を含みやすい性質)があります。
ブレーキング時にブレーキフルードに熱が加わりますが、沸点が200度以上あるので沸騰することがありません。
ですがブレーキフルードを交換しないと、徐々に湿気(水分)を含み、ブレーキフルードの沸点が下がってしまいます。
そして沸点を超えるほどの湿気を吸ったブレーキフルードを使用すると、『ベーパーロック現象』というものが起こり、ブレーキが機能しなくなります。
なので「ブレーキフルード交換」は定期的にしなくてはならないメンテナンスなのです。
レブル250のメンテナンスについて他の記事でも書いていますのでよかったら見てやってください!
ブレーキフルードの交換の頻度は?

ブレーキフルードの交換頻度は走行距離によって変化は変わってきますが、2年に1回は交換しておきたいところ。
車検があればそのときに交換するのがベストだと言われていますが、250cc以下は車検がないので交換した日を記録しておくことをおすすめします。
またリザーブタンクを覗いて、ブレーキフルードの色が入れたてのころより色があまりにも違っていたら交換すればいいと思います。
【レブル250】ブレーキフルード交換のやり方

レブル250のブレーキフルードの交換についてご紹介します。
必要なもの・工具

使った道具
・ブレーキフルード(DOT4)
・エア抜きポンプ
・ワンウェイバルブ(耐油チューブ)
・ウエス
・廃油入れ(ペットボトル)
工具
・メガネレンチ(8ミリ)
・六角レンチ
・プラスドライバー
エア噛み・エア抜きとは?
ブレーキフルード交換をする前に注意点がありまして、作業中にリザーブタンク内が空になるときがあります。
リザーブタンクを空にしたら絶対にブレーキレバーを握らない(リアの場合はブレーキペダルを踏まない)でください。
タンク内に小さな穴がありますが、空の状態でレバーを引く(リアの場合はブレーキペダルを踏む)とこの穴に空気が入ってしまい、ブレーキが効かなくなります。


これを「エア噛み」と言って、リザーブタンクからキャリパーまでブレーキフルードで満たしていないと油圧されないので、「エア抜き」(内部の空気を抜く作業)をしないとブレーキレバーは「スカッ」と空振りしてブレーキがかかりません。
フロントブレーキのブレーキフルード交換方法

ブレーキフルードの交換場所はフロントとリアの2箇所があり、まずはフロントの交換方法から紹介します。
工程1:リザーブタンク内に新しいブレーキフルードを入れる
ブレーキレバー側のミラー付近にリザーブタンクがあります。

この中にブレーキフルードが入っているので、まずはこの中を空にします。
蓋はプラスドライバーを使って外し、中蓋がありますのでこれらは水で軽く洗っておきます。



蓋を外したらタンク周辺をウエスで囲み、中にある古いブレーキフルードをポンプですべて吸い出し空にし、ウエスでざっと中を拭いておきます。



空になったら新しいブレーキフルードを多めに注ぎます。

ブレーキフルードが溢れないか心配な人はメンテナンススタンドを使いましょう。
工程2:キャリパーにワンウェイバルブを取り付ける
フロントタイヤのキャリパーにチューブをとりつけます。
キャップを外して、メガネレンチ(8ミリ)をはめてからワンウェイバルブを取り付けます。



排出される側のチューブの先は廃油入れ(ペットボトル)に入れておきます。


工程3:古いブレーキフルードを抜き新しいものにする
レンチで少しだけ開きます(開きすぎたらそこからブレーキフルードが漏れ出てきます)。

開いたらブレーキレバーをひたすら握ります。

レバーを握るとリザーブタンク内のブレーキフルードが、古いブレーキフルードを押し出して排出されます。

この作業で注意点があります。
レバーを繰り返し握っていくと、リザーブタンク内のブレーキフルードがどんどん減っていきます。


ある程度減ってきたら、またリザーブタンクに新しいブレーキフルードを注いで、タンク内を常に液で満たしておくようにしておかなければなりません。
レバーを握ることに集中しすぎて、タンク内が空になったことに気づかずにレバーを握ってしまうと、前述した「エア噛み」が起こってしまいます。

地味な作業なのでボーッとやってしまいがちなので注意です
ブレーキレバーを繰り返し握り、排出されるブレーキフルードの色が濁っていないものになったら交換ができた合図です。


メガネレンチで締めてチューブを引き抜き、キャップを元に戻します。
工程4:リザーブタンクを規定の量に調節して蓋をする
交換が完了したら、最後にリザーブタンク内を規定の量にしていきます。
タンクに「LOWER」という文字とその下に線が引いてあります。

覗き窓から見てこの線より上にブレーキフルードが入っていなければなりません。
あとは蓋をすればフロントのブレーキフルード交換は完了です。
リアブレーキのブレーキフルード交換方法

リアブレーキの交換方法もフロントブレーキと方法は変わりませんので、リザーブタンクの位置などかんたんに紹介します。
マフラー側のシート下あたりに六角レンチを使ってカバーを外すとタンクがあります。


フロントブレーキと同じように蓋をとり、ポンプで中身を抜いていきます(空にしたらブレーキペダルは踏まない)。



リア側のタンクは固定されていないので、ウエスなどを使って上手い具合に水平を保ちブレーキフルードを入れます。

キャリパーはリアタイヤにあり、同じようにキャップを外し、レンチをはめてチューブをとりつけます。

あとはフロントと同じようにブレーキペダルを繰り返し踏んで、タンク内の液が空にならないように注意しながら、排出される液がきれいになるまで繰り返します。



排出される液がきれいになったら、メガネレンチで締めて、リザーブタンクの『UPRER』と『LOWER』間に液を入れて元に戻せば完了です。
交換後ブレーキが効くことを確認にする

交換が完了したらブレーキがかかることを確認します。
エンジンはかけずにバイクを押してブレーキがしっかり掛かるか数回試し、それからエンジンをかけて低速でブレーキをかけてみてブレーキが効いたら路上で試運転します。
ブレーキが効かないと事故につながるので正しく交換できたか慎重にテストしましょう。
【まとめ】交換後は必ずブレーキが効くか確認!
レブル250のブレーキフルード交換の方法・注意点についてご紹介しました。
このメンテナンスはブレーキの効きめに大きく関わる大事なことです。
またブレーキフルードは劇薬で取り扱いに注意し、工程も注意点が多くあるので慎重に取り組み、交換後にはブレーキの効きがしっかりかかることを確認しておくことが重要です。
ではまた!
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